パソコン文字通訳とは、
(1)「文字による意志疎通が必要な方々」に対して
(2)「話し言葉を文字にして表示する」ことにより
(3)「その場でのコミュニケーションを仲介する」こと
です。
(1)「文字による意志疎通が必要な方々」というのは、例えば「中途失聴者や難聴者」であり「その方々に対して何かを伝えたい方々」も該当します。
(2)「話し言葉を文字にして表示する」方法は、いくつかあります。
例えば「筆談」は、ペンと紙などを使う、お手軽な方法です。
その他にOHP(Overhead Projector)やOHC(Overhead Camera)を使って、大人数へ伝える方法もあります。
これらの方法は「文字を手書き」する方法ですが、手書きではなくパソコンを使う方法が「パソコン文字通訳」です。
パソコン文字通訳では、プロジェクタとスクリーンを使って文字を表示したり、無線ルータを使い携帯端末に文字を表示する方法などがあります。
(3)「その場でのコミュニケーションを仲介する」というのは、例えば講演会などで、話し手の言葉をリアルタイムに(せいぜい数十秒の遅延で)文字にして「話し手」と「文字の読み手」のコミュニケーションを仲介するということです。
文字通訳者の活動する場は「文字による意志疎通が必要な方々がいる場」であり、例えば、講演会やシンポジウム、各種団体の会合、企業や行政の研修や会議、学校の授業、裁判、冠婚葬祭、各種イベントなど、多種多様な現場があります。
実際の現場では、どのように文字通訳をおこなっているのでしょうか。
パソコン文字通訳みさきの場合は、例えば、講演会などの場合には、下図のような機材を使います。そして「IPtalk」というソフトを使い、LANでパソコンをつなぎ「連携入力(れんけいにゅうりょく)」という方法で文字通訳をおこなっています。