MacでIPtalkを使う

(Last Modified : 2018-10-31)

はじめに

MacでIPtalkを使う方法には、
(1)仮想化ソフトを使う
(2)Boot Campを使う
などがあります。

それぞれ、メリット、デメリットがありますが、ここでは(1)仮想化ソフトを使い、有線LAN接続する方法を説明していきます。

必要なもの

Macについて

MacBook ProまたはMacBook Airには、Ethernetポート(LANポート)が付いているものと、付いていないものがあります。
付いていない機種の場合は「Apple USB Ethernet アダプタ」などのアダプタが必要です。

仮想化ソフトについて

仮想化ソフトには、有料のものと無料のものがあります。
有料のものはParallelsVMWare Fusionなどがあります。
無料のものにはVirtualBoxがあります。

これらのソフトには、それぞれに特長があります。
使う人の用途によるので、どれが良いとは一概には言えません。
有料のソフトは、いずれも購入前に試用ができるので、試してみるのも良いでしょう。

ここでは、Parallelsを使う場合について説明していきます。

使用するバージョン

ここでは、以下のバージョンを使う場合について説明します。

ParallelsとWindowsのインストール

まずは、Parallelsをインストールし、その後で、Windowsをインストールします。
いずれも、画面に出てくる指示に従っていくだけで簡単にインストールできるので、ここでは説明は省きます。

【参考画像】

Parallelsの設定画面1
Parallelsの設定画面2
Parallelsの設定画面3
Parallelsの設定画面4
Parallelsの設定画面5

インストールが終わると、WindowsはOS X上では「Virtual Machine」と呼ばれるファイル(拡張子は.pvm)になります。
(下図はMac OS X 10.6 Serverもインストールした状態)
これらのファイルをダブルクリックすることで、Windows 7などが立ち上がります。

「Virtual Machine」と呼ばれるファイル例

USキーボードを使う場合の設定

USキーボードを使っている場合、Windows側でJISキーボードと認識される場合があります。
これはWindowsに「標準 PS/2キーボード」と認識されているためです。
Windowsのコントロールパネル「キーボードのプロパティ」から「ドライバーの更新」で「標準 PS/2 101/102キーボード」に変更することでUSキーボードと認識されます。

(動画)USキーボードを認識させる(1.9MB)

キーボードショートカットについて1

IPtalkでファンクションキー(F1、F8、F9、F11、F12など)を使いたい場合には、OS Xの「システム環境設定」の「キーボード」で「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」にチェックを入れておくと良いでしょう。
この項目のチェックが外れていると、ファンクションキーを押した時にMacの輝度や音量が変わる機能が働いてしまいます。

ファンクションキーの設定

またOS Xの「Mission Control」に割り当てられているキーボードショートカットとIPtalkのファンクションキー機能に同じキーが割り当てられているものがあるので、「Mission Control」の割り当てを「-」にして割り当て無しにしておくのも良いでしょう。

キーボードショートカットについて2

Parallelsの環境設定の「ショートカット」からキー割り当てを変更することができます。

Parallelsのショートカット割り当て

ただ、Parallels Desktop 10 for Mac バージョン10.1.1(28614)では、ここで設定したショートカットが効かない場合がありました。
そのような場合には、キーボードカスタマイズツールの Karabiner を使うと良いでしょう。

「Change key」タブの「Change Command_L key (Left Command)」の
「Command_L to Control_L (only in virtual machine, RDC)」を選択すると、Parallels上でWindowsを使っている時(virtual machineを使っている時)のみ、左のcommandキーがcontrolキーと認識されます。

Karabinerの設定

Parallelsの環境設定の「ショートカット」と「Karabiner」の設定を組み合わせることにより、例えば、IPtalkのF8キーの機能(入力文字列を「」でくくる)を自分の好みのキーコンビネーションに設定する、ということも可能になります。

キーボードショートカットについて3

USキーボードでは、入力モードの切り替えにcommand + spaceを使いますが、WindowsのIMEやATOKで同じ動作で切り替えたい場合には、Windows側のIMEやATOKの環境設定で割り当てます。

ネットワークの設定

OS Xでは「システム環境設定」の「ネットワーク」で「Ethernet」の「IPv4の設定」を「DHCP サーバを使用」にしておきます。

Parallelsでは「環境設定」の「詳細」にネットワークの項目がありますが、ここはデフォルトのままでOKです。

Windowsでは「ローカルエリア接続のプロパティ」で「10.27.31.10」などのIPtalkで使うIPアドレスとサブネットマスクを設定します。

あとはParallelsの「デバイス」メニューから
「ネットワーク1」→「ブリッジネットワーク」→「Ethernet」を選びます。

すると、Windowsのタスクバーのネットワークのアイコンがグルグル回るアニメーションになるので、それが終了するまで待てば、IPtalkを使う準備は完了です。

なお、Windowsを終了する場合には「デバイス」メニューから「ネットワーク1」→「切断」を選択しておきます。
この操作は不要かもしれませんが、過去のバージョンのParallelsでは、この操作を忘れると、次にWindowsを立ち上げたときにネットワークを認識しない場合があったので、念のために。

(動画)MacでIPtalkを使う(5.1MB)

Ethernetケーブル接続のタイミング

Mac本体の起動中やネットワーク関連のアプリケーションの起動中には、ケーブルの抜き差しは、やめておいたほうがよいでしょう。
以下のいずれかのタイミングでケーブルをつなぎます。